大事な場面でキャラクターがカクカク…。「またラグくない?」と友人に言われて、悔しい思いをしたことはありませんか?
あの雰囲気、本当に気まずいですよね。自分のせいでチームが負けたような罪悪感と、思い通りに動かないイライラで、せっかくの楽しい時間が台無しになってしまう。
でも、安心してください。ほとんどのラグは、高価な機材を買わなくても、正しい順番でチェックすれば解決できます。
この記事では、プロの現場でも実践している「ラグ原因の特定方法」を、一番効果的で、お金のかからない順番で試せるチェックリストとしてまとめました。
この記事を最後まで読めば、あなたはもうラグに悩まされることはありません。原因を自分で特定し、解決できる自信がつき、ラグのストレスから解放されて、心からゲームに集中できる未来を約束します。
この記事を書いた人
Ryo / 元eスポーツチーム所属 ネットワークエンジニア
プロチームの練習環境におけるネットワークトラブルを年間50件以上解決。自身もゲーマーとして、低遅延(低Ping)な環境構築を追求してきました。「技術はゲーマーのためにある」が信条。専門用語を避け、あなたの「勝ちたい」「楽しみたい」という気持ちに寄り添い、同じゲーマー目線で解説します。
ゲームがラグい原因は回線速度ではない?本当の理由とは

多くの人が「ラグいのは回線速度が遅いからだ」と誤解していますが、実はそれは間違いです。もちろん速度も無関係ではありませんが、ラグの直接的な原因は、通信の「応答速度」と「安定性」にあります。
この応答速度を示すのが「Ping値」という数値です。
Ping値とラグの関係性は、よく「ボールのキャッチボール」に例えられます。
- Ping値が低い(良い状態): あなたが投げたボールが、相手に届いてすぐに返ってくる状態。コマンド入力(ボールを投げる)と、画面への反映(ボールが返ってくる)がスムーズです。
- Ping値が高い(悪い状態): あなたが投げたボールが、なぜか空中で一瞬止まったり、返ってくるまでにすごく時間がかかったりする状態。これが「ラグ」の正体です。
つまり、オンラインゲーム、特に一瞬の反応が勝敗を分けるFPSや格闘ゲームでは、通信のPing値がラグの直接的な原因となるのです。回線速度がいくら速くても、このPing値が高ければラグは発生します。
ゲームのラグを改善するチェックリスト5選【今すぐできる】
さて、ラグの正体が分かったところで、いよいよ実践です。ここからは、あなたに試してほしい改善策を5つ、最も簡単で効果が高いと私が保証する順番で紹介します。必ず、この番号の順番通りに試してください。9割のラグは、この5つのステップのどこかで改善するはずです。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 原因を特定する前に、高価なゲーミングルーターに飛びつかないでください。
なぜなら、ラグに悩む人のほとんどがこの失敗を犯しがちだからです。根本原因が宅内の接続方法やPC設定にある場合、ルーターを買い替えてもラグは全く改善しません。まずは無料でできることを試し、原因を絞り込むことが、結果的に時間もお金も節約する最短ルートです。
✅ ラグ改善チェックリスト
1. 【最優先】有線LANケーブルで接続する
もし今、Wi-Fi(無線)でゲームをしているなら、今すぐ有線LANケーブルでルーターとPC/ゲーム機を接続してください。これが最も効果的な一手です。
Wi-Fiは電子レンジや他の電波に干渉されやすく、通信が不安定になる宿命を持っています。それに対して、有線LAN接続はWi-Fiよりも通信が圧倒的に安定しており、Ping値と、データが途中で消えるパケットロスを劇的に改善することができます。机の裏や押し入れに、使っていないLANケーブルが眠っていませんか?まずはそれを探すところから始めましょう。
2. ルーターとPC/ゲーム機を再起動する
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、非常に効果があります。ルーターもPCも精密な機械です。長時間連続で稼働していると、内部にエラーが溜まって動作が不安定になることがあります。一度すべての電源を落とし、5分ほど待ってから再起動するだけで、多くの問題がリセットされて解決します。
3. ルーターの設置場所を見直す
(有線接続がどうしても無理な場合)ルーターの置き場所を変えるだけでも、Wi-Fiの通信状況は大きく改善します。ルーターは、光回線から送られてくるインターネットの信号を、あなたのPCやゲーム機に届ける重要な中継機器です。以下のポイントをチェックしてください。
- 床や部屋の隅、棚の奥など、電波が遮られやすい場所は避ける。
- なるべく家の中心で、少し高い場所に置く。
- 電子レンジやテレビなど、電波を発する家電製品から離す。
4. 不要なアプリやダウンロードを停止する
ゲーム中に、PCやゲーム機の裏側でOSのアップデートや他のソフトのダウンロードが動いていませんか?これらの通信が、ゲームの通信帯域を圧迫してラグを引き起こすことがあります。ゲームを始める前には、不要なアプリケーションはすべて終了させておきましょう。
5. Wi-Fiの接続周波数帯を5GHz帯に変えてみる
(有線接続が無理な場合の最終手段)Wi-Fiには主に「2.4GHz」と「5GHz」という2種類の電波があります。もしお使いのルーターが対応しているなら、接続先を「5GHz」に切り替えてみてください。
- 2.4GHz: 障害物に強いが、他の家電と電波干渉しやすく、速度が遅い。
- 5GHz: 他と干渉しにくいが、壁などの障害物に弱い。
ルーターとゲーム機が近い場所にあるなら、5GHz帯に接続するほうが通信は安定しやすくなります。
参考元:【わかりやすく解説】Wi-Fiの2.4GHzと5GHzって何が違うの? それぞれの違いを解説します!
ゲームのラグが改善しないときの原因切り分け【2つのポイント】
上記の5つのステップを試しても改善しない場合、問題はもう少し根深い場所にあるかもしれません。しかし、心配は無用です。ここからは探偵のように、論理的に原因を切り分けていきましょう。
ラグの原因は、大きく分けて「家の中の問題」と「家の外の問題」の2つに分類できます。
- 家の中の問題: PC、ゲーム機、ルーター、LANケーブルなど、あなたの宅内環境に原因があるケース。これまでのチェックリストは、主にこの問題を潰すためのものでした。
- 家の外の問題: 契約している光回線やプロバイダ、あるいはゲームサーバー自体に原因があるケース。
この2つを切り分けるために、インターネットの速度測定サイト(例: Fast.com, Speedtest.net)を使ってみましょう。そこで表示される「Ping」や「レイテンシ」という項目を確認してください。
- 特定の時間帯(特に夜間)だけ、Ping値が極端に悪化する場合:
これは「家の外」、つまり契約している回線が混雑している可能性が高いです。マンションタイプの光回線などでよく見られる現象です。 - 時間帯に関わらず、常にPing値が高い場合:
これはまだ「家の中」に問題が残っている可能性があります。例えば、古いルーターや断線しかけているLANケーブルなどが原因かもしれません。
この切り分けによって、次にあなたが取るべき行動が明確になります。
よくある質問 (FAQ)
最後に、私がよく受ける質問とその回答をまとめました。
Q. やっぱりゲーミングルーターは必要ですか?
A. 宅内環境をすべて見直してもPing値が高い場合に、最後の選択肢として検討する価値はあります。しかし、本質的な原因が光回線側にある場合、ルーターだけを高性能なものに変えても効果は限定的です。まずはこの記事のチェックリストを試すことを強くお勧めします。
Q. IPv6にしたら速くなりますか?
A. 改善する可能性は高いです。特に夜間の混雑に悩んでいる場合、IPv6(IPoE)という新しい接続方式は、従来の方式に比べて通信の混雑を回避しやすいため、Ping値が安定しやすいというメリットがあります。お使いのプロバイダが対応しているか確認してみる価値はあります。
Q. おすすめの光回線はありますか?
A. これは非常に難しい質問ですが、ゲーマーからの評価が高いのは、独自のネットワーク網を持つ「NURO光」や、IPv6(IPoE)接続に標準対応している電力会社系の光回線(auひかり、eo光など)です。ただし、お住まいの地域によって提供エリアが異なるため、まずはエリア確認から始めてみてください。
まとめ:もう大丈夫。自信を持って、最高のプレイを楽しんでください!
ここまでお疲れ様でした。
この記事で最も伝えたかったのは、ラグ解決は、高価な機材に頼る前に、正しい順番で原因をチェックすることが何よりも重要だということです。
もう「何から手をつければいいか分からない」と不安に思う必要はありません。あなたには、ラグの原因を特定し、解決するための知識と手順が身につきました。
もう大丈夫。自信を持って、次のマッチに臨んでください。そして、友人たちと最高のプレイを心から楽しんでください!
まずは、机の裏にLANケーブルが眠っていないか、確認するところから始めましょう!
[参考文献リスト]

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